映画館の飲み物がちょっと高いなと思う件
最近、109シネマズ二子玉川に行くと、「他店で購入された飲食物の持ち込みはご遠慮ください」というアナウンスを頻繁に聞くようになった。前はこんなことはなかったと思う。
元々、昔の映画館では、飲み物やお菓子をどこで買おうが煩いことは言われなかった。なんでかと言えば、みんな映画館の売店で買って、外から持ち込むことも少なかったからだ。その理由は3つある。
- 映画館で買うほうが便利だから。
- 映画館で買っても割高では無かったから。
- 映画館で買うことじたいが楽しみだったから。
映画館の売店で買い食いするって、銭湯でコーヒー牛乳やフルーツ牛乳を買って腰に手を当てて一気飲みするのと同じくらい、誰にとっても「密かな楽しみ」だったと思う。凄く昔は普通の駄菓子とかアイスとかサンドイッチくらいしかなかったと思う。
ポップコーンとハーゲンダッツのアイスが買えるようになったのは、どちらが先だったのだろう? そんなにお腹が空いて無くてもつい買ってしまった。楽しかったからだ。
でも、今はその楽しさが少しずつスポイルされて、映画館の売店で買うのが億劫になっている。その理由も3つある。
- 映画館で買わなくても、コンビニや売店があちこちにある。
持ち歩きに便利なペットボトルその他も発明された。 - 映画館で買うと、とにかく割高。一番小さいサイズの飲み物が300円もする。
ちょっとのどを潤したいだけなら130円のペットボトルで良いはず。 - 映画館で買うのが面倒。
休日の売店は大混雑で長蛇の列ができ、上映に間に合わないのじゃないかとヒヤヒヤ。メニューも増えて選ぶのが面倒になった反面、ちょいゴージャスを装ったスイーツとか食べてみると値段の割にたいしたことなかったり。
とはいえ、さすがに自分は外で買って持ち込んではいないが、過日、エグゼクティブシートの隣の席の若い女性が、いかにも持ち込みましたというお菓子とペットボトルを上映前の時間にボリボリ、グイグイしてて、マナー違反に呆れるというよりは、気持ちわかるなあ、と思ってしまった。
たぶん、彼女はこの映画館のヘビーユーザーなんだと思う。エグゼクティブシートは、常連用のポイントカードを持っていれば通常価格で買える。態度もすごくくつろいでいて自分の部屋みたいだったから、何度も来ているのだろう。そして上映中はまったく音を立てなかったから、真摯に映画を見ているはず。そういうヘビーユーザーはチケット代を使う分、ほかの経費を抑えるために、コンビニでお菓子やペットボトルを買って持ち込んじゃうのだろう。ちなみに、二子玉川駅から109シネマズに間には、謀ったかのようにコンビニがない。
サービス産業として、利益率をあげるために客単価を上げたい。そのために売店の売上を増やしたい。そこまではわかる。でも、そのために売店のメニューを高くして、持ち込みさせないアナウンスをするのは違うと思う。
サービス産業なのだから、あくまでおもてなしに徹して、お客に気持ち良くお金を払わせる努力をするべき。そのためにはメニューの価格構成を柔軟にするべきだし、休日に売店が混み合うときは、スクリーンまで売り子を派遣するとかすればいい。10年前はハーゲンダッツのアイスを売りに来てくれて、あれは嬉しかった。
たぶん、たまに映画館に来る人には、まだ売店で買うのを密かな楽しみにしている人が大勢いると思う。その人達が常連化したときにも、売店で気持ち良くお金を落とせるようにしてほしいと思う。
企業の電話受付をAI化すると、世の中少し変わるんじゃないか説
■「批判が殺到」って何人くらい?
資生堂のCMが放映中止になったことが話題になっていますね。
女友達から誕生日に「25歳からは女の子じゃない」と言われるCMに対して、「差別的」「セクハラ」「不快」などという苦情が殺到し、ついに資生堂が放送中止を決めた、という話です。
これに対して、僕の周辺(SNS)では、「どこがセクハラなのか?」「企業側も毅然とした態度でクレームをはね除けるべき」みたいな意見が目立ちました。まあ、僕の回りは、僕と同世代のおじさんが多いので、普遍的な意見ではないかもしれませんが。
このCMの是非はここでは論じませんが、企業がちょっとでも刺激的なCMや広告を展開すると、とたんに「批判が殺到」して、放映中止になってしまう例が後を絶ちません。
また、テレビ番組も当たり障りのないものばかりになって、「最近テレビがつまらない」と言われるのも、批判に潰されることを怖れてのことだと言われています。
こういった事象について、多くの人がうっすらと共有している問題があると思います。
それは「たいした問題じゃないのに、一部の声の大きい人達の意見ばかりがゴリ押しされているんじゃないか?」ということです。
「苦情が殺到する」とよく紋切り型でニュースは報じますが、それはいったい何件のことなのか? 10件? 100件? ちなみにテレビの視聴率で1%は100万人相当とされています。仮に1000人が苦情を申し立てたとしても、0.001%にしか過ぎません。
しかし、企業からすると、たとえ十数人(0.0000n%)からの苦情だとしても受け入れざるを得ないのではないでしょうか。なぜかというと、十数人が一斉に企業にクレームの電話を入れると、それだけで企業の電話はパンクし、内部は対応に追われて通常の業務ができなくなってしまうからです。
タダでさえ忙しい一流メーカーやテレビ局で働く人達にとって、わずか十数件だとしても、それは日常の仕事と生活を脅かすテロとなりうるでしょう。
■電話がウイークポイントになっている
いっぽうで電話を使って企業を攻撃する人は、なんらかの理由で時間に余裕があるのはずです。時間に余裕がある人が、時間に余裕の無い忙しい人達の時間をさらに奪うというテロを通して、自分たちの意志や希望を社会に無理矢理押しつけている。そんな事象がだんだんと広まっている気がします。
ちなみに「時間に余裕のある人」とはどんな人達なのか? すぐに「ニート」と思い浮かべてしまうかもしれませんが、自分たちの信じる社会正義を実行するために、すべての家事を放り出して(もしくは、巧みに調整して)、情報収集や攻撃に時間を費やす主婦達の話を読んだことがあります。
また、「俺はNTTの職員なので、何時間でもクレーム電話を続けることができる。だからクレームのお詫びにタダでソフトを送れ」と恐喝まがいの電話かけてくる人もいたようです。これは昔、実際に某社のユーザーサポートを電話で代行して受けているサポセン(サポートセンター)の人達から聞いた話です。いまはもう、そんなにノンビリした職場は地方のNTTにもないかもしれませんが。
■電話攻撃から仕事の現場を守るために
なんでこんなことになるかと言えば、いまだに電話という150年も前に生まれた古い技術に頼って仕事をしているからだと思うのです。電話という、集中攻撃に弱く、受け手にダイレクトに影響を及ぼす通信手段に頼る限り、「電凸」(電話による突撃)と呼ばれる簡易テロを防ぐことはできないでしょう。
そこで提案ですが、基本的に企業の受付電話や、代表電話の対応はすべてAIで受け答えするような技術を開発できないでしょうか?
人間と完全に自由に会話し、柔軟に対応するAIの開発は大変でしょう。しかし、電話の応対に特化したAIなら開発可能な気がします。
1. 電話をとる「はい、xxxxです。」
2. 用件を聞く。
3.-1【電話の取り次ぎの場合】
3-1-1. 具体的な名前が出れば、その人の内線に転送する。
3-1-2.転送して出なければ、用件を聞いてテキスト化して担当者に送る。
3-2 【一般的な問い合わせやクレームの場合】
3-2-1. 用件と連絡先を聞いて、「あとで折り返す」と返答する。
3-2-2. 社内のサポート管理掲示板に起票する。人間があとからそれをチェックして対応する。
これくらいだったら作れそうな気がするんですが、どうでしょう?
残りの問題のは、クレーム電話で回線がふさがってしまうことですね。
これについては、外部向けの連絡先はすべてLINEやSkypeにするか、逆に固定電話は外部からの問い合わせ専用にして、業務はLINEやSkypeで行うようにすればいいと思います。
以上、思いつきでちょっとアイデアを書いてみました。
どこかのAI関連ベンチャーで実現してくれたら嬉しいです。
(すでにあったりして…)
ポケモンGOというスポーツについて
ゲームとスポーツの境目は?
いつも思うのだが、ゴルフは誰もがスポーツと認めるが、ビリヤードやダーツは、ゲームなのか。それともスポーツなのか。ゴルフは、いっけん野原を歩き回っているだけで、ヘタすると電動カートに乗って移動するのを見るととてもスポーツという感じはしないが、いっぽうで、あの小さなボールを遠い距離に正確に飛ばす技術には相当な鍛錬、筋力、集中力が必要なわけで、まあスポーツなんだろうなと思う。
それに対して、ビリヤードは遊技場や酒場で、ノンビリとビールを飲みながら楽しむこともあるけど、ボールを的確にコーナーに落とすには、かなりの鍛錬と集中力を必要とするし、長い試合を連続してこなすには、やっぱり筋力も必要だろうし、もしかするとスポーツなのかもしれない。
eSportsってスポーツなのか?
最近気になるキーワードに「eSports」なるものがある。従来のTVゲーム(という言い方は古い?)をスポーツと捉えて、大会を行ったりプロ化を視野に入れたキーワードだ。まあ確かにゲームは技術と集中力が必要なのはわかるけど、さすがに身体を使うというイメージは、一部の体感ゲームを除けば無い。単にゲーマーがTVゲームを格好良く言い換えただけだろうとか、普段ゲームをしない僕はeSportsという言葉に違和感を感じていた。
ところが、ここに来て「本当にこれはeSportsかも」と思えるゲームに出会ってしまった。いまや世界で大流行のポケモンGOである。ご存じのように、街中に隠れているポケモンを捕らえて集めるスマホゲームである。
ポケモントレーナーたちが走る理由
やったことない人、ハマっていない人は「単に歩いてポケモンを集めるだけだろう」と思うかもしれないが、これがけっこう激しいスポーツと化しているのだ。少なくとも僕は、走っても筋トレしても減らなかった体重が3kg、体脂肪率が2%、ポケモンGOを始めた3週間で落ちた。
現在、ポケモンGOには149種類のポケモンが登録されているが、簡単に捕獲できるポケモンは50〜60種類で、それ以上はかなり努力をしないと出会うこともできないし、出会ったからといって必ず捕獲できるとも限らない。沢山のポケモンに出会うために、ポケモントレーナーたちは、常にスマホ片手に歩き回り、ネットで情報を収集し、近所にレアなポケモンが現れれば、猛ダッシュで走って捕まえにいく。
レアなポケモンに価値があるのは、レアであるということだけでなく、ポケモン同士を戦わせるジムバトルで有利になるからだ。最強のカイリューというドラゴン型のポケモンは、ミニリュウというポケモンを32匹集めれば1匹作ることができる。ただし、カイリューならなんでもいいわけではなく、理想は「りゅうのいぶき」と「ドラゴンクロー」を使えるカイリューが最強とされているのだが、確率的には6分の1となる。ハズレのカイリューをひいてしまった人は、またミニリュウを32匹集める必要があるし、作ったカイリューを育ててより強くするのにも、またミニリュウが必要となる。
ミニリュウは、河川沿いを歩いていればたまに出会える程度の、そんなにレアではないポケモンなのだが、上記の理由から大量に集める必要がある。そこで、ミニリュウが頻繁に出現する「ミニリュウの巣」とされる上野不忍池のまわりに大量のポケモントレーナーがあつまり、ミニリュウ狩りに右往左往しているわけなのだ。
僕自身は、呑川のすぐ近くに住んでいることと日頃の行いの良させいか、2番目に良いとされる「りゅうのいぶき」+「はかいこうせん」のカイリューを、ミニリュウの巣に張り付くこともなく作ることができた。それでも家の近所でミニリュウが出現すると、今でも時間がある限りダッシュで走って行って捕獲している。
知力と体力を尽くしてポケモンを捕獲する
また、ポケモンGOの世界を深く知るにつれ、ミニリュウ以外にもいろんな理由で欲しいポケモンが増えてくる。そんなレアポケモンが出現するときは、捕獲に全力を注ぐ。
ポケモンが近くに出たといっても、場所どころか方角も距離も表示されない。だから、自分のカンとこれまでの経験を元にした推察で目標とする場所を決めて、ダッシュする。ポケモンの出現時間は決まっていて(15分らしい)、それに間に合わないと消えてしまうからだ。
ポケモンはスマホ上にも表示されない、「ポケソース」といわれるほぼ固定されたスポットに現れるが、ポケモンの種類によって現れる場所に傾向がある。みずポケモンは河川や池、湖、噴水の近くに現れるし、むし、とり、くさなどは山や丘の上や周辺に現れる。最近気がついたが、ニドラン♂とニドラン♀というサイみたいな雌雄のポケモンはどうも坂の手前に現れやすいみたいだし、金髪ガングロギャルをモデルにしたというルージュラというポケモンは2つの学校の前で捕獲した。そんなポケモンの特性と、確認済みの周囲のポケスポットの位置を合わせて考え、目標の方角にダッシュする(街中では走るわけにはいかないので競歩程度だが、自宅周辺は人が少ないので、よく走っている)。
走っていて、途中でポケモンの影が消えたら方角が間違っていた事になる。時間と気力、体力が許せば逆方向にダッシュ。最近は、6割くらいの確立で狙ったポケモンをゲットできている。
ポケモンGOはスポーツだ!
はっきり言って、汗をかく。つかれる。ヘトヘトになる。でも、この疲れはTVゲームにハマって徹夜してしまったときの、よどむような疲れではなく、ジョギングや空手や水泳のときと同じ爽やかな疲れだ。
少なくとも、僕にとってはポケモンGOは知力と体力を尽くしたスポーツだと断言できる。
追記
ちなみに現在、トレーナーレベル25で図鑑の登録数は109。まだ無課金です。このままレベル26までは行けそうですが、さすがきつくなってきました。とくにバッグ(持ち歩けるポケモンと道具の数)の拡張はしないとダメだなと思っています。
追記2
このエントリを書いた日のうちに、レベル26に到達し、図鑑登録数は110に。1日でミニリュウが5匹、ハクリューが1匹の大漁。CP670で「とても強い」ミニリュウをハクリューに進化させてCP1102。こいつを2匹目のカイリューにしようと思います。6匹目のギャラドスは、とうとう「たつまき」を引いてしまいました。HP131と高いのでジムの防衛要員かな。
技術書専門の同人誌即売会「技術書典」に行ってきました
2016年6月25日(土)、秋葉原の通運会館で開催された、「技術書典」という同人誌即売会に行ってきました。Androidの技術情報の同人誌を作ったり、イベントを開催している同人サークルTechboosterと、IT技術書の電子書籍を販売している達人出版会が主催して開催した初のイベントでした。
イベント自体は初開催にも関わらず大盛況で、出展希望も多くて当初予定していた2階の会場だけでは足らず、地下1階の会場も借りての開催となりました。
入場者もすごい数で、入場開始時刻には300人以上の行列ができて、最大で1時間半以上の入場待ちとなり、最終的には1300人以上が訪れた(サークル参加者を入れると1400人以上)とのことです。
また、秋葉原で技術書のイベントということもあって、懐かしい人もたくさん来ていてお会いできました。月刊アスキー時代の編集長で、現在は角川アスキー総研の主席研究員の遠藤諭さん、元スーパーアスキー編集部、元月刊Linux Japan編集長で現在は「tech@サイボウズ式」編集部風穴江さん、工学社月刊I/O編集長の藤井創さんなどなど。
僕は今回は仕事で企業出展で参加したのですが、空き時間に会場を回って面白そうな同人誌をいくつかゲットしてきました。
『TensorFlow はじめました CIFAR-10奮闘記』1,000円
Googleがオープンソースで公開している機械学習フレームワーク「TensorFlow」の入門書です。プログラミング言語「Python」を使って、画像を読み込ませ、何の画像か推論させ結果を学習させる基本的な方法が解説されています。
『Rasbery Pi3 周辺回路接続 検証読本 vol.1』100円
超低価格でさまざまな機器の制御に使えるワンボードコンピュータとして大人気の「Rasbery Pi」(ラズベリーパイ)に、マイクロソフトが無償で提供しているOS「Windows 10 IoT」と開発環境「Visual Studio Community」をインストールし、時刻情報(RTC)、加速度センサ、モータードライバなどと通信する基本を紹介した本です。
「興味あるけど、初心者には無理ですよね?」と聞いたら、著者の方が「僕はラズパイ買って一カ月ちょっとで書きました」というので、買ってみました。時間を作って挑戦してみたいです。
おまけで、コーヒーの入れ方読本『人類の悩みの9割がコーヒーで解決できたらいいのにね。』もいただきました。表紙と中のイラストが可愛いです。
『Crystalの本』1,500円
Rubyによく似た文法を持つコンパイラ型プログラミング言語「Crystal」の解説書です。コンパイラ型なので実行が速いとか、インタプリタのインストールを必要としないだけでなく、変数の型が静的であるとか、オーバーロードとかRubyとは異なる特徴があって、そこが魅力なのだと力説され、Rubyあんまり得意じゃないけど買っちゃいました。ちなみに、著者は某ベンチャー企業のCTOさんでした。
『レジプラができるまで』100円
スマホをレジスターにして、同人誌即売会での金額計算を便利にしてしまおう
!という「レジプラ」の開発記です。レジプラを試しに触らせてもらいましたが、買いたい商品を複数選んで、ボタンを押すと合計が出る。非常にシンプルで良かったです。
レププラのキットじたいも4,500円で販売していました。スマホは現在はiPhoneしか対応していないそうですが、一応Androidにも対応したいみたいです。
おせんべいもいただきました。
『量子コンピュータのシミュレータを使ってみる本』ほか(購入できず)
残念ながら、気がついたときには完売で買えなかった、量子コンピュータ本。左から右に向かって、だんだん難しくなり、一番右の「Effective 量子コンピュータ」は最初から最後まで、なにひとつ理解できませんでした…。
「いまのところ実用には役立ちませんから」と言われたのですが、同じコンピュータと言ってもまったく理解できないものが、今後世の中で使われていくんだなあ、と自分が超時代遅れになる危機感というか恐怖をぼんやりと感じました。
『DevLOVE PUB』EPUBダウンロード販売。全部まとめて1,000円
地下一階で遭遇。コピー誌なのかな? と思ったら並んでいるのは見本で、EPUBのダウンロード販売でした。「知識ゼロからの機械学習サービス攻略法」と「GitHub型エディタAtomで日本語 執筆・編集環境を整備する」という記事に惹かれて購入。買うとDLコードが書かれた紙をくれました。
『まんがでわかるLinux シス管系女子』
企業系ブースで販売されていたLinuxコマンドの入門書。お試し版をコピーで配っていましたが、漫画+解説文ではなく、なんと全編漫画だけで、Linuxの各種コマンドの使用法を解説しています。日経Linuxで連載しているほか、Twitterでも発信しているそうです。左が著者のPiroさん。電子書籍版もあるそうです。
『The Art of Computer Programing』ほか(アスキードワンゴブース)
元同じアスキーでご一緒だった、アスキードワンゴの鈴木編集長(左)と編集部の星野さん。
『The Art of Computer Programing』は、ドナルド・クヌースの名著として有名ですが、僕も読んだことはなくて、こんな大著だったとは! 鈴木編集長に「バーベル代わりになるので買って!」と言われたのですが、中身がかなり数学寄りなので、文系プログラマの僕にはまったく歯が立たない内容でした。2巻は乱数のアルゴリズムが主題になっていて、現在のC++のライブラリもこの2巻の中身がほぼそのまま実装されているそうです。
ちなみに、3冊まとめて買って行った猛者の人もいました。
『できる電子書籍』(無料配布)
BOOK☆WALERでは、電子書籍の作り方と販売方法を解説した『できる電子書籍』を無料で配布していました。
今回、非常に大盛況だった技術書典。「次回は、もっと大きな会場」という声もすでに出ていましたが、この手のオンリーイベントは夏と冬のコミケの合間に挟んでやるものだそうで、夏と冬は間が短いので、次にやるとしたら「冬コミのあとになるだろう」とのことでした。ほかにも面白そうな出展がいっぱいあったので(ウーパールーパー本とか)、次回もぜひやっていただきたいです。
関係者のみなさま、お疲れ様でした!
グルメ系同人誌即売会「グルコミ」に行ってきました
6月12日、午前中に東京おもちゃショーに行ったあとに、ベルサール秋葉原で開催されていた「グルメコミックコンベンション7」というイベントに行ってきました。
グルメコミックコンベンション=通称グルコミは、その名の通り飲食に関する同人誌サークル専門の即売会です。世の中には、飲食をテーマにした同人誌サークルがたくさんあり、お酒、ラーメンの食べ歩き、各種レシピ、製麺などバラエティに富んでいます。同人誌即売会の代名詞的な存在であるコミケ(コミックマーケット)でも、飲食分野だけで数十サークルが出展しています。
コミケの出展でも、レシピ本と一緒に試食用のサンプルを食べさせてくれるサークルがありました。前回の冬コミではケークサレ本を買ったら、ケークサレを食べさせてくれて、以前食べたものに劣らず本格的で美味しかったことが忘れられません。
グルメ同人誌専門の即売会であるグルコミでは、それよりも遙かに大々的に飲食ができます。本と同時に、お酒や食べ物の販売もあるのです。
入場するときは、入場料の代わりにイベントのカタログ本を1200円で購入します。これは他の同人誌即売会でもよくある仕組みです。グルコミではさらに、お酒を飲みたい人は、身分証明書を見せて年齢確認してもらった上で800円払ってリストバンドを購入します。ライブフェスとかと同じタイプの奴です。合計2000円。同人誌即売会の割には高いなー、というのが正直な気持ち。こうなったら、せっかくだから飲むしかない! 食べるしかない! というわけで、同人誌よりも飲食中心に回ってみました。
■染み入るクラフト黒ビール
まず、最初に目にとまったのはビールの販売。日本酒の麹を使ったビールだそうで、黒と白があるというので、黒を注文。400円。スタバのトールくらいあるプラスティックカップになみなみついでくれます。うまい!(約350mlだそうです)
「アウグスビール」というクラフトビールのアウグスシュバルツ(アウグスブラック)という銘柄だそうです。ホワイトを使ったビアカクテルも飲んでみたかった…
一緒に、同人誌即売会にビールサーバーを持ち込んで樽酒を飲んで貰おうというテーマの「ここにサーバーを立てよう【プレ版】」という同人誌も買いました。即売会にビールサーバーを持ち込むまでの奮闘記が面白かったです。
■至福のねこまんま
次に目にとまったのは調理コーナーの行列。角煮ご飯などもあったらしいのですが、すでに売り切れ。みんなが並んでいたのは、自分で鰹節を削って作るねこまんま。これも400円。先にお金払って30分以上並んでようやく自分の番。まず消毒アルコールを手にかけます。鰹節はすでにかなり小さく細くなっているため、慣れないせいもあって削るのにかなり苦戦。しかし、削り機の箱に大きな削り節が詰まっているのを見た喜びは大きかったです。これを白飯の上に載っけてもらって、上から旨そうな醤油を自分でかけて食します。うまー。
まず、消毒(写真は、前に並んでいた人に断って撮らせていただきました)
頑張って削る!
なんとか削れた!
丁寧に御飯に載せてくれます。
用意されていた醤油も「しぼりたて生しょうゆ」!
醤油をかける!
旨そうでしょ。最高でした!
■振る舞い酒!
なんか、アイドルイベントで見かけるような行列の「最後尾」表示(最後尾の人が自分で持って掲げる)があって、なんだろうと思ったら、グルコミの運営からの振る舞い酒に並ぶ行列でした。
ワインと日本酒を選べたのですが、ここは日本酒を選択!
■豆乳雑炊!
なんか食べてる人が美味そうだったので買ってみました。豆乳雑炊。300円。
優しいお味でしたが、七味トウガラシでまたひと味違う風味に。
■ラムハイ!
会場の熱気に似合う、バカルディのラムハイ。お姉さんが「濃い目で良いですか?」と聞くので、「はい!」と。(これでかなり酔いましたが)。200円。
■振る舞い生ハム!
グルコミ運営から、生ハムの振る舞いが! ラムハイに合わせて、いただきました。
撮影用の背景がいろいろ用意されてたので、効果線付きのを借りてみましたw
■豆腐の醤油漬け!
「まるでチーズみたいに濃厚です」と言われた豆腐の醤油漬け。酒のツマミには最高ですね。しかも、ヘルシーだし。200円。
■デザートはミニタルト!
これも美味しそうだったので、場所を聞いて買いに行きました。さすがイタリア人、14世紀から、こんなオシャレなもの食べていたんですね。
■BOOK☆WALKER&犬猫紅茶店ですっきり中国茶&紅茶!
スゴ本オフでもお世話になっている犬猫紅茶店さんがBOOK☆WALKERの出展に紅茶とウーロン茶を振る舞っていました。水出しのお茶がスッキリ美味しかったので、お土産にティーパックを購入。550円。
■今回購入した同人誌たち
お通しマンガ(玉ねぎ編)や缶詰め試食マンガが面白く、しかも大変参考になりました。
次回はもっと広いとこでやるそうなので、もっと早く行って、いろいろ食べたいし読みたいなあと思いました。あー、楽しかった!
1万円を切る低価格VRで没入体験。これは楽しい!
東京おもちゃショーで、話題のVRゴーグル「BotsNewVR」を体験してきました。製品名は「没入VR」っていう意味らしい。既存のスマホを利用することで、1万円を切る低価格を実現しながら、ちゃんと耳を覆うスピーカーと両手に付けるマーカーを使って優れた没入感とインタラクティブ性を実現しています。
今回の体験ブースでは4種類のアプリが用意されていました。スペースシューティング、バイオハザード風のホラーシューティング、都市空間を移動するローラーコースター、水中散歩の4つです。このうち、ローラーコースターだけが、操作がなく見るだけの体験になっています。
■まずはホラーシューティング
最初はスペースシューティングにしようかと思ったのですが係りの人に「結構難しい」と言われたのでホラーシューティングに変更。
どこかの暗い死体安置所みたいなとこで、寝ている足を叩くと起き上がったゾンビたちが襲ってきて、手につけたマーカーを向けると自動的に発砲。弾が切れたらマーカーを一旦下げてリロードという流れです。
なかなか格好良いスペースシューティングゲーム。普段ゲームしないので、「ちょっと難しい」と言われて今回はパス。画面は、参加者体験しているVRゴーグル内のスマホに表示されている映像をそのままリアルタイムにモニタしているもの。
ホラーシューティングゲームのスタートは、死体の足を触って起こすところから。触ると言っても手へのフィードバックはないから、あまり実感はない。
襲ってくるゾンビを撃ちまくる! ふつーに楽しいですが、「VRならでは」という感じでもない。
やってみた感想としては、確かに没入感は、強いものの、既存のバイオハザードみたいなゲームに比べて圧倒的な差があるかというと、ちょっと疑問。既存のゲームも大きな画面を目の前でやると、結構没入しますからね。
■水中散歩で再チャレンジ
時間があったので、もう1回並んで水中散歩も体験してみました。マーカーを付けた両手で目の前の水を掻くと前に進む。目の前にネットが張られていて、必死に掻いて、横に向いて更に前に進んでいく。この横を向いて自分が行きたい方向に行く感覚は物凄くVRぽい。ほかのデバイスでは味わえないものでした。ホラーシューティングで横からゾンビが来るよりも、自分の行きたい方向に行ける方が「世界」としての実感がでてくる。
水中散歩の画面はこんな感じ。もっと魚とかいっぱいいると楽しいと思うのだが、水中感は結構ありました。
VRの世界に没入して、横を向いて泳ぎまくっている人。周囲を気にせず、こうやって没入するとほんとにVRは楽しい体験だと思えます。
BotsNewVRのスペック上の視野角は120度。そんなに広い感じはしませんが、むしろ、横を向かないと見えない、横を向くと見られる場所があることの方が重要かも
BotsNewVRは、みんなが持っているスマホを使って、気軽に買える価格で、十分な没入感とインタラクティブ性を提供することで、VRの業界で台風の目になる可能性があると思います。重要なのは、どれだけ沢山の質がいいアプリが出るか。たぶん自社開発だけでは追いつかないでしょうから、SDKを無料で公開してサードパーティの参加を促進すれば、一気に市場を取れる可能性もあるんじゃないでしょうか。
メ—カーのメガハウスのホームページを見ると、すでにいくつも対応VRアプリが公開済み。これはすでに発売されている「BotsNew」(税別2,760円)という簡易型のVRプレイヤーのためのもので、「BotsNewPlayer」という動画プレイヤーを使うと、YouTubeにある3D動画や自分で作った3D動画を見て楽しめるそうです。
なお、BotsNewVR専用のインタラクティブなアプリはまだ公開されていません。
対応スマホはまだ公開されていないようですが、体験スペースではiPhone 6 PlusもしくはiPhone 6s Plusらしきスマホを使っていました。「BotsNew」はAndroidにも対応しているので、たぶんBotsNewVRも、すべては難しかもしれないけど、ある程度は対応するのではないでしょうか。
「BotsNewVR」は予価9,250円(税別)。今年の8月下旬、発売予定。楽しみですね。
BABYMETALに続いて、さくら学院も逆輸入でブレイク?
海外のAP(Alternative Press)という雑誌のWebサイトに、さくら学院の紹介記事が掲載された。「Here’s the band Babymetal were in before they were Babymetal」つまり、「BABYMETALがBABYMETALになる前のバンドがここにあるよ」というタイトルで、SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALがかつて所属していたさくら学院の特徴について、簡潔だがそこそこ詳しく紹介されている。
記事で紹介されているのは、さくら学院には10歳から15歳の少女たちが所属していること。中学卒業と同時にグループを離れなければならないこと。BABYMETALの3人全員がさくら学院の卒業生であること。そして、音楽的にはMETAL的要素は皆無であるとして、その例としてSU-METAL=中元すず香が生徒会長時代のシングル曲『Song for Smiling』のMVを紹介している。
さらに記事のコメント欄では、さくら学院は芸能人を育成する学校であるとか、記事がメタルとの音楽的な対称性を強調しているのに対して、さくら学院の他の楽曲はロック要素が強かったり実験的な曲もあるとか、日本人じゃない人達が熱心に情報を補足していたりする。
また、上記の記事とほぼ同時期に「MOSH」というメタル専門の音楽ニュースサイトでも、BABYMETALのオリジンとしてさくら学院が紹介された。内容はAPの記事とほぼ同じで、違いは紹介されているさくら学院のMVがMOAMETAL=菊地最愛が生徒会長時代の『ハートの地球』になっていることぐらいだ。
日本国内では、一部の専門誌を除いてはBABYMETALについてすら、ほとんど取材をしていない、いい加減な憶測記事ばかりで、さくら学院のこともほとんど報道されないのと比べると、対照的な事象に思える。日本のマスコミの女性アイドルに対する興味の大半はAKBと乃木坂にあり、あとは、ももクロとモーニング娘。にわずかに注意が払われる程度だ。その理由は、単純にお金になりやすいから(=視聴率、販売部数、PV数につながりやすいから)ということだと思う。メディアの側は、そもそもアイドルなんてどうでもよくて、数字がとれるならまじめに扱うし、数字になるかどうかが未知数なら、適当に扱う。
海外もメディア側の事情は同じだと思う。海外では、昨年からBABYMETALの知名度が高くなっているから、BABYMETALはメディアにとりあげられやすいし、その周辺情報として、さくら学院もとりあげられるようになってきたのだろう。
ただ海外におけるBABYMETALは、キワモノだとするマイナスの評価を、音楽的にもパフォーマンス的にも質の高さを評価するプラスの評価が上回っているように見える。BABYMETALを経由してさくら学院にハマった海外父兄のコメントをYouTubeやRedditで見ていても、クオリティの高さを賞賛する声が多い。単にkawaiiだけでない魅力があるという評価が、海外から日本に逆流すれば、BABYMETALとさくら学院の扱いが、日本国内でも変わってくるかもしれない。
それは今はただの妄想だが、BABYMETALが、ワールドツアーを3度に渡って成功させ、凱旋公演を東京ドーム2Daysで行うというのも、2年半前は妄想だった。世の中、何が起こるかわからない。もちろん、さくら学院がBABYMETAL人気に頼らずに、独力で人気グループになる可能性だってある。6代目生徒会長・倉島颯良のCM出演など、最近のアミューズの積極的な展開を見ると、ようやく本気でさくら学院を売ろうとし始めたようにも見える。
2年後はまた、大きく状況が変わっているかもしれない。