To be or not to be

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1万円を切る低価格VRで没入体験。これは楽しい!

 東京おもちゃショーで、話題のVRゴーグル「BotsNewVR」を体験してきました。製品名は「没入VR」っていう意味らしい。既存のスマホを利用することで、1万円を切る低価格を実現しながら、ちゃんと耳を覆うスピーカーと両手に付けるマーカーを使って優れた没入感とインタラクティブ性を実現しています。

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 今回の体験ブースでは4種類のアプリが用意されていました。スペースシューティング、バイオハザード風のホラーシューティング、都市空間を移動するローラーコースター、水中散歩の4つです。このうち、ローラーコースターだけが、操作がなく見るだけの体験になっています。

 

■まずはホラーシューティング

 最初はスペースシューティングにしようかと思ったのですが係りの人に「結構難しい」と言われたのでホラーシューティングに変更。

 どこかの暗い死体安置所みたいなとこで、寝ている足を叩くと起き上がったゾンビたちが襲ってきて、手につけたマーカーを向けると自動的に発砲。弾が切れたらマーカーを一旦下げてリロードという流れです。

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なかなか格好良いスペースシューティングゲーム。普段ゲームしないので、「ちょっと難しい」と言われて今回はパス。画面は、参加者体験しているVRゴーグル内のスマホに表示されている映像をそのままリアルタイムにモニタしているもの。

 

 

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ホラーシューティングゲームのスタートは、死体の足を触って起こすところから。触ると言っても手へのフィードバックはないから、あまり実感はない。

 

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襲ってくるゾンビを撃ちまくる! ふつーに楽しいですが、「VRならでは」という感じでもない。

 

 やってみた感想としては、確かに没入感は、強いものの、既存のバイオハザードみたいなゲームに比べて圧倒的な差があるかというと、ちょっと疑問。既存のゲームも大きな画面を目の前でやると、結構没入しますからね。

 

■水中散歩で再チャレンジ

 時間があったので、もう1回並んで水中散歩も体験してみました。マーカーを付けた両手で目の前の水を掻くと前に進む。目の前にネットが張られていて、必死に掻いて、横に向いて更に前に進んでいく。この横を向いて自分が行きたい方向に行く感覚は物凄くVRぽい。ほかのデバイスでは味わえないものでした。ホラーシューティングで横からゾンビが来るよりも、自分の行きたい方向に行ける方が「世界」としての実感がでてくる。

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水中散歩の画面はこんな感じ。もっと魚とかいっぱいいると楽しいと思うのだが、水中感は結構ありました。

 

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VRの世界に没入して、横を向いて泳ぎまくっている人。周囲を気にせず、こうやって没入するとほんとにVRは楽しい体験だと思えます。

 

 BotsNewVRのスペック上の視野角は120度。そんなに広い感じはしませんが、むしろ、横を向かないと見えない、横を向くと見られる場所があることの方が重要かも

 BotsNewVRは、みんなが持っているスマホを使って、気軽に買える価格で、十分な没入感とインタラクティブ性を提供することで、VRの業界で台風の目になる可能性があると思います。重要なのは、どれだけ沢山の質がいいアプリが出るか。たぶん自社開発だけでは追いつかないでしょうから、SDKを無料で公開してサードパーティの参加を促進すれば、一気に市場を取れる可能性もあるんじゃないでしょうか。

 

 メ—カーのメガハウスのホームページを見ると、すでにいくつも対応VRアプリが公開済み。これはすでに発売されている「BotsNew」(税別2,760円)という簡易型のVRプレイヤーのためのもので、「BotsNewPlayer」という動画プレイヤーを使うと、YouTubeにある3D動画や自分で作った3D動画を見て楽しめるそうです。

 なお、BotsNewVR専用のインタラクティブなアプリはまだ公開されていません。

 対応スマホはまだ公開されていないようですが、体験スペースではiPhone 6 PlusもしくはiPhone 6s Plusらしきスマホを使っていました。「BotsNew」はAndroidにも対応しているので、たぶんBotsNewVRも、すべては難しかもしれないけど、ある程度は対応するのではないでしょうか。

 

BotsNewVR」は予価9,250円(税別)。今年の8月下旬、発売予定。楽しみですね。

 

 

nlab.itmedia.co.jp