To be or not to be

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未婚・少子化の対策のためには、従来の家族や結婚の制度を止めた方がいい説

SPA!の記事を読むとゲンナリする。基本的に人の不幸をのぞき見て「自分はまだマシ」と安心するための、独身不幸ネタの嫌らしい記事が並んでいる。

この手の記事に登場する不幸な独身中年男性は、不器用で無趣味。仕事以外に社会と接点がなく、病気になって仕事をしなくなると社会と縁がなくなって、最後には孤独死が待っている。

まあ、こういう人は昔も今もいるだろうけど、今の日本の未婚率がどんどん上がっているのは、まったく正反対の人が増えているからじゃないか。

簡単に言って、みんな、楽しすぎるから結婚しないのだと思う。

昔は情報の流通量も少なかったし、人間関係も狭かった。そんな中で、恋愛や結婚は人生の中で重要な比率を占めていた。しかし、今はネットを通して膨大な趣味の情報に常に接触し続け、同好の士と常にコミュニケーションを続けることができる。

 

僕は、SNSを通じて、読書やアイドルやゲームなど、いろんな趣味の知り合いができたけど、みんなとても楽しそうだし、とても忙しい。

僕みたいに、いろんな趣味を掛け持ちして、仕事も家庭もそこそここなして、というのではなく、ひとつの趣味にどっぷりハマって、そこで趣味の友達もできて…という様子を見ていると、羨ましいくらいに、とても楽しそうに見える。彼らのプライベートにそんなに詳しいわけではないけど、あれだけ時間とお金を趣味に注ぎ込んでいたら、異性と付き合っている暇なんてないだろう。

とくにアイドル趣味とか、アニメ趣味とかの人達は、自分の理想に近い異性を常に目の当たりにしているのだから、現実の異性に注意を払っているヒマなんてないだろう。

「アイドルやアニメとかの特殊趣味の話を一般化するな」という意見もあるだろうが、福山雅治堀北真希が結婚してショックを受けている人も似たようなものである。

 

人が恋愛したり結婚したりするのは、一人では寂しいからだ。でも、今の日本では、趣味のひとつもあれば、寂しいなんてこと、まずない。いまのままでは、いくらメディアや行政が少子高齢化の危機を説いても、きっと効果なんか出ないだろう。

ちなみに、少子高齢化は日本だけでなく世界的な問題で、人口抑制のために一人っ子政策をとった中国も近い将来人口減少期に入るし、アフリカでさえ、すでに人口爆発期はすぎつつあるらしい。

インターネットが世界規模で普及して、本格的な高度情報社会に突入したいま、僕らは情報の快楽に溺れて、恋や結婚を必然としなくなってしまった。かと言って、いまからインターネットを遮断したり、アイドルやアニメを禁止するわけにもいかない。

保守反動勢力は、古い日本の家族制度を復活させようとしているけど、少子高齢化対策としては、それはむしろ逆効果になるだろう。むしろ、今の家族制度をやめて、シングルマザーやシングルファザーが気楽に子供を作って、自分の趣味と子育てを両立できるような社会制度を作らないと、日本はどんどん衰退していくばかりになると思う。