To be or not to be

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「さくら学院☆2019 ~転入生オリエンテーション~」負けず嫌いが作る笑いと感動

昨日はみなとみらいで、さくら学院の6月の恒例行事「転入生オリエンテーション」の1限目をみてきました。毎年、小中学生が身長や前屈を計ったり腕相撲やゴムボールの遠投をするだけの、ひたすら穏やかで平和なイベント…のはずが、なぜか1時間ずっと抱腹絶倒なんです。

■一生懸命こそが笑いの源泉

いつも思い出すのが、宮崎駿が昔エッセイに書いてた「真面目な人の一生懸命な姿が見る人を笑わせるのが良質な笑い」という話で、このイベントでも、身長測定のちょっとした誤差に一喜一憂したり、腕相撲に代わって今回採用されたローブ相撲での、真剣な駆け引きと負けたときの悔しさ全開ぶりが楽しいのです。

ロープ相撲は、お互い2本のロープを両手で持って押し引きし、先に足を動かしたほうが負け、というルールでした。これが日頃のダンスで鍛えた筋力やバランス力がいかんなく発揮される良い企画で、なかなか勝負がつかず、最後は片足立ちでロープから手を離すのも禁止となりました。

その結果、PerfumeやBABYMETALのSU-METAL、元モー娘。鞘師里保などを輩出した『アクターズスクール広島』から来た期待の転入生・戸高美湖(中1)が、"運動神経No.1"と言われてきた生徒会長の藤平華乃(中3)を破る快挙をとげました。

こうして、後輩が先輩を破っていくのも、さくら学院の恒例であり、ユニットとして進化を続けるバックボーンともなっています。

■"負けず嫌い"の魅力

さくら学院の生徒たちは、アミューズの厳しい社内オーディションで選抜された子達で、それぞれ個性的ですが、「強烈な負けず嫌い」という点では本当に9年間全員が一貫してて、その負けず嫌いが毎年笑いと感動のドキュメンタリーとなる。一生懸命って素敵だなあ、と今年もしみじみ思いました。

因みに、去年までは、毎年同じ日にAKB48の総選挙があって、「全国放送される熱い戦いの裏でホノボノやってる」というのがまた良かったのですが、なんと、あちらが先になくなってしまいました。

さくら学院は、2015年度にインディーズになってから、マスやプラットフォーマーの力にあまり頼らず、ひたすら地道にやってきて、その地道さの強さが、最近の卒業生たちの活躍からも、証明されてきているようで嬉しいのです。