GAFA体制はいつまで続くのか
現在は、GAFA - Google Apple Facebook Amazonと4社が業界の支配的なプラットフォーマーとして、並び称されているけど、このまま行くと、10年後のAppleは脱落してGFAの3社になるか、MicosoftがAppleのポジションにとって変わるんじゃないかな。
■Appleの強みが失われつつある
僕は1989年以来のAppleユーザーで長らくAppleのハードとソフトにお金をかけてきたけど、ここ最近はAppleのアドバンテージがどんどん失われている感があります。Appleの魅力はハードとソフトが一体になった道具としてのシンプルな美しさとラジカルなまでの先進性にあったのだけど、ジョブズ亡き以後はだんだんとシンプルな美しさが失われて妥協が増えているし、先進性では他のメーカーが先行してもう長らくフォロワーに堕している感がある。
とはいえ、統一された使い勝手や道具としての品質の高さ、ユーザーサポートの丁寧さなどからApple製品を使うメリットはまだあると感じていたのだけど、仕事も趣味でも、結局コアになるのは各社のクラウドサービスで、ハードウェアやOSは、なんでもいいという状況になってきた。これは、Appleがサボっていたというよりも、MicrosoftやGoogleが頑張った結果、WindowsとmacOS、AndroidとiOSの差がとても小さくなって接続性もよくなったことも大きく影響している。
シンプルさでは、Appleにまだ一日の長があるけど、ガジェットとしての楽しさ、面白さという点では、SurfaceやGalaxyの方が上だと思うし、どれを選ぶかは本当に好みの問題だと思う。
で、使うのは、GMailやG Suite、YouTubeなどGoogleのサービスと、Excel、Word、PowerPointといったMicrosoftのOffice製品、IllustratorやPhotoshop、PremiereなどのAdobe製品、SNSとしてFacebook、Twitter、LINE、etc.となると、本当にApple製品である必然性というものがない。
■Appleの弱点
ここで問題になるのが、Appleは昔からネットワークサービスにとても弱いこと。Apple Mapの大失敗はまだみんな覚えていると思うけど、ほかにもeWorldとかPingとか何度も失敗を繰り返している。iCloud Mailだって、GMailなど他社のWebメールに比べるとまったく改善がされていない。クラウド全盛の時代が始まったのに、Appleはここが一番苦手。
このまま行くと、次第にAppleはマーケットリーダーの地位を失ってLenovoやASUSと変わらないハードウェア企業になっていき、最後は、誇るモノはブランド名だけってことになってしまうのでは。恐らく10年後には。
悪いけど、僕の言うことは、けっこう当たるよ。