To be or not to be

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「Google スプレッドシート」の便利さについて

10数年前、まだライブドアという会社で働いていた頃だと思いますが、Google スプレッドシートの原型となったWebサービスが登場して、「面白いけど仕事には使えないね」と思ったものですが。いまはもう、完全にGoogle スプレッドシート漬け。仕事のあらゆるデータを管理し、自動化するプラットフォームとして毎日ゴリゴリ使い込んでいます。いまや「Excelなんかダルくて使っていられねーよ」という感じ。
日々、仕事をGoogle スプレッドシートで整理したり自動化していった結果、残業もあまりしなくなりました。
まあ、職種によってはまだExcelじゃないとダメなこともあるんでしょうが、僕の仕事はGoogle AnalyticsのアクセスデータやWordPressで配信する/した記事や、WebからAPIなどで拾ってきたデータをこねくり回すことが多いので、Webを基盤として仕事をする限りGoogle スプレッドシートを軸にしたG Suiteのツール群は本当に便利で有り難いです。
前職では、コミケコミティアなどで活躍する同人作家さんに電子書籍を出版してもらい販売するという仕事をしていましたが、沢山の作家さんたちと連絡をとりあったり仕事の進捗を管理するツールとしても、G Suiteはとても便利でした。

で、ここから少しオタクっぽい話題ですが、なんでGoogle スプレッドシートはイケてて、Excelはイケてないかというと、Google スプレッドシートはベースの発想がWebで、ExcelはBASIC言語だからじゃないかと。BASICというのは、あれです。80年代の8bitパソコンに標準でついてたプログラミング言語Excelマイクロソフト社は、世界中のパソコンにBASIC言語を供給することで最初の成功を納めたわけで、そのBASICの思想は、最新のExcelでも各関数の仕様やマクロ言語であるVisual BASICに流用されています。つまり、Excelのソフトウェアとしての思想はまだ77年〜85年くらいの発想に縛られている気がするのです。

いっぽう、Google スプレッドシートは、Excelとの互換性をかなり高めつつも、JOINとSPLITという、PHP的な文字列/配列処理関数が拡張されていたり、マクロ言語がJavaScriptベースだったり、QUERYというSQL的な処理を行える関数や、HTMLやXMLを直接読める関数など、Web2.0時代的な味付けが全体に染み渡っている。
昔だったらPHPMySQLのサーバ立てる必要があったWebアプリケーションでも、いまやGoogle スプレッドシートだけで作って運営することもできちゃうくらい。

何が言いたいかというと、みなさん、Google スプレッドシートやG Suiteはもっとガンガン使ったほうがいいですよ。単なる表の管理や共有だけではもったいないですよ。
ただ、そのためには、プログラミング的なセンスがあるといい。昔、Excelの先祖の表計算ソフト「VisiCalc」が登場したとき、「簡易言語」と呼ばれていました。プログラミング不要のプログラミング環境みたいな意味で。この便利さは、最新のGoogleスプレッドシートでも生きていると思います。

プログラミングって、全然難しくなくて、僕なんか完全独学ですが、けっこうそれでご飯を食べてきました。みんな、プログラミングをもっとやろー。Google スプレッドシートを使って、仕事と人生をプログラミングするのだ!
(真夜中に何書いてるんだろう)