To be or not to be

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さくら学院:公開授業「書の授業 3」に行ってきました

土曜日は、さくら学院の「書の授業 3」に行ってきました。ちょっと迫力のある美人書家(元モデル)の矢野きよ実先生の指導のもと、生徒たちが熱い思いを「書」のカタチで表現するパフォーマンスアートを堪能してきました。

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この書の授業では、「習字」でも「書道」でもなく、自分の中にある想いを、心→胸→手→筆と伝えてダイナミックに表現する方法を学びます。身体全体で表現するために、立ったまま床に置いた紙に書きます。最初は小さなハガキ大の紙に「山」の字を何度も書く練習から始めます。

僕が見た3限の生徒は、中3の麻生真彩、中2の藤平華乃、中1の白鳥沙南の3人。麻生&藤平は、さくら学院内で「KYG」(恐怖のイェーイ!軍団)と通称される、超うるさくて元気な非公式ユニットのメンバー。KYGのメンバーはペーパーテストは苦手だけど、運動神経が抜群なことでも知られています。

■「書」とは身体で書くものらしい
この日、KYGに仮入会した白鳥沙南も同じ“身体で考える”系であったらしく、矢野先生は「この子たちは大丈夫! 次に行こう!」とすぐに、倍のサイズの半紙にチャレンジし、どんどん半紙のサイズを大きくしていきます。

書く文字や言葉はなんでも良くて、とにかく心に浮かんだことを墨と筆と体で表現します。白鳥が半紙いっぱいに「光」と書いて、先生たちも参観している父兄(ファン)も、深い意味があるのかな? と思ったのに、「ステージに立つと照明の光が凄いな」が理由でずっこけたり。

でも、そうやって、心の中に浮かんだ言葉をどんどん半紙に体全体を使って書いていくと、心の底にあった言葉が出てきます。

前回(4年前)の「書の授業 2」でもそうだったのですが、3月に卒業式が迫り、卒業を控えた中3と、送り出す中2以下のそれぞれが想いがあふれ出てきて、感動のアートになります。

生徒たちが書いた作品を、その場で矢野先生が講評し、良い作品は後ろの壁に貼りだしていきます。

卒業する中3の麻生真彩は「爆発」(さくら学院の全員の個性を爆発させる、パフォーマンスを爆発させる。さくら学院は毎年最上級生がその年の方針を決めてリードしていきます)、「泣かない」(いつもすぐ泣いちゃうけど、今年は最上級生だから泣かない)「私らしく磨く」(麻生が転入した2015年度の代表曲の歌詞から)一畳大の巨大な半紙に「史上最高のありがとう」(これも、さくら学院の歌詞から。麻生自身が転入前から「父兄」だったのでさくら学院への思い入れは人一倍なのです)

送り出す中2の藤平華乃は、「本当は」(本当はもっと一緒に踊っていたい、本当は卒業して欲しくない)「麻生真彩」(藤平と麻生は同じ2015年度転入で1学年違いの同期。強い絆で結ばれた戦友に)。巨大半紙に「華開く。」(手の平に墨をつけてスタンプ代わりにし、サクラの花を表現。藤平は中2にしてパフォーマンス委員長に任命されたスーパーダンサーでかつ立派な指導者でもあります)

今年度転入した白鳥も「一瞬」や巨大半紙に「全力最高」と、常に完全燃焼をめざす、さくら学院生活の輝きを書に表しました。

 

■ほとばしる熱い思い

ほとばしる生徒たちの熱い思いに「なんてときに立ち会ってしまったんでしょう」ともらい泣きしてしまった矢野先生は、
さくら学院がいかに凄いか。普通は何十時間も練習して、何百枚を書く中から、作品が生まれてくる。それをたった1時間でこれだけの作品を書けるのは、この子たちが、いかに集中力と感性を磨かれているか」と絶賛していました。

授業終了後は、生徒たちの代表作が撮影OKで展示され、参観した父兄たちはみな熱心にスマホで撮影していました

来月からは、いよいよ3月末の卒業式に向けたワンマンライブシリーズ「Road to Garduation」が始まります。